当院放射線科では、各診療科医師の指示のもとに画像診断等を行っています。
当科で扱っている機器は一般撮影装置2台、X線テレビシステム装置2台、CT装置1台、MRI装置1台、マンモグラフィ装置1台、骨密度検査装置1台、ポータブル撮影装置2台をPACS(画像管理通信システム)で運用しています。
検査に使用するCT装置は64列マルチスライスを導入しており、高分解能・低被ばくであり検査時間に関しても従来のCTよりも短縮しています。
マンモグラフィ関連では検査は女性のスタッフが対応しており、使用する機器も痛みを軽減させる意匠を取り入れたモデルを導入しています。
それらを取り扱う放射線科スタッフは24時間365日院内に常駐していますので、夜間休日を問わず迅速な対応が可能となっています。
CT
GE製 Revolution EVO
高速撮影やソフトウェアによる管電流制御により被ばく量が同社CTより最大40%低減されました。一定方向からの放射線量を細かく制御することで画質の劣化を抑えながら高感受性臓器への被ばく低減を可能にしています。高速スキャンモードでは胸部CTを約2秒で撮影することが可能です。大腸内視鏡検査に抵抗のある方に向けて、大腸CT検査(CTC)も行っています。
MRI
GE製 SIGNA Voyager
AIテクノロジーを搭載し、快適性の向上と臨床的可能性を高める設計を施された1.5TMRIです。
幅広く高さの低い寝台と従来より開口部が広い70cmワイドボアを採用することで、体格の大きい方や狭いところが苦手な方にも圧迫感の少ない検査環境を提供できます。
また、体幹部等の検査に利用するコイルは軽量かつ柔軟性に優れた「AIR Coils」を使用し、検査時の圧迫感・閉塞感を限りなく抑えることが可能です。
画質についてはAIR Recon DL(ディープラーニング)や体動補正PROPELLER(プロペラ)MB等の技術を利用し、従来より進化した撮像を提供いたします。
マンモグラフィー
GE製 Senographe Pristina
当院は「マンモグラフィ検診施設画像認定施設」を取得しており、日本乳がん検診精度管理中央機構が定める検診精度や撮影技術等の基準を満たした認定施設です。
撮影機器は受診者の乳房を支えるラウンドフォルムブッキーは、肌に触れる角の部分が丸みを帯びて痛みを最小限にする追求をしています。読影及び診断に関してはCAD(コンピュータ診断検出支援システム)を導入し、乳がんの早期発見と検出率向上をサポートしています。
また、2Dと同等の線量で3D撮影(デジタル・ブレスト・トモシンセシス)を行えます。X線曝射タイミングとガントリの動きをシンクロさせる撮影法と、逐次近似法による画像再構成を用いたデジタル処理を行う事で、ボケの少ないクリアな任意の断層画像の提供が可能となりました。これにより今まで読影しにくかった高濃度乳房の方も、関心領域に注目しやすい検査結果を得ることができます。
骨密度検査
GE製 PRODIGY Fuga
腰椎正面および大腿骨を一度のポジショニングでスキャン可能。骨領域を自動認識して撮影を行い、検査に使用する線量は胸部レントゲンの約1/6程度の低被ばくです。検査結果が表として描出されるので、定期的に検査を行う事で骨密度の推移を確認する事が可能です。
デジタルX線テレビシステム
SHIMADZU製 FLEXA VISION F3
パルス透視やBeamHardeningフィルタ切替機能等により、透視検査の被ばく線量を抑え、画像に寄与しない軟X線を除去します。
デジタルX線撮影システム
SHIMADZU製/KONICA MINOLTA製
高い検出量子効率性能であるDRを採用。CRと比べ約半分のX線照射量でも高画質の診断画像を得られるため被ばくを低減できます。