仁和会総合病院 リハビリテーション科
訪問看護ステーション
作業療法士 髙橋健一
事業者向けの「802駅前ケアカフェ」13回目を開催しました。
今回のミニ講座は、そうわ八王子クリニック樫本院長による「訪問診療の役割~利用についての い・ろ・は~」でした。
過去最多の56名で、講義室がいっぱいになり、何度か追加で椅子を運び込んだものの立ち見まで出る事となりました。
緩和ケアに力を入れていらっしゃいますが、患者さん本人、家族も今後の見通しがはっきり分からない方も多く、状態に合わせてゆっくり説明しながら進めていくそうです。
疼痛コントロールは病院と違って逐一変更できないので、慎重かつ積極的に薬を使い、必要時は躊躇せず上手く使っているそうで、これはターミナルケアの方にとってはとっても大事でありがたいことです。また、訪問診療というと通院できなくなってから依頼する印象がありますが、治療の為に通院継続中でも併診可能なので、関係性を構築する為にも早目に介入できるそうです。
印象深かったのが先生や同行の事務長さんが繰り返し離されていた事ですが、最初に紹介状や細かい説明はいらないので、まずは気軽に電話をしてほしい、訪問後も毎回直ぐに診療レポートを送っているが何かあれば直ぐに電話でも構わない。また、病状などは確認しようがあるが、自分達が分からなくて一番欲しい情報は、その方に特有の情報(家族構成や関係、意向、その他書面で直ぐに伝えがたい話)だそうです。
私は療法士ですが、こんなリハの人に来てほしいと思われるように精進いたします。